イケアに年間2千万人
スウェーデン発祥の家具チェーンIKEA(イケア)の国内6店舗の年間来客数は2千万人以上だという。この数字はテーマパークの西の雄、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの年間来場者数を上回ると、産経新聞が報じていた。
イケアに人が集まるのは、従来型の家具のショールームではなく、遊び心と未来のライフスタイルを提案する店舗づくりが幅広い世代から休日のレジャー先として支持されているのだと同紙では分析している。
またイケア側もこの分析に「家具の製造・販売だけでなく楽しく暮らすためのノウハウを提供している」とコメントしていた。
来客数が2千万人以上というのは、東京ディズニーリゾートの2536万人、ハウステンボスの174万人、ナガシマリゾートの637万人、海遊館の230万人(いずれも総合ユニコム発表のレジャーランド&レクパーク総覧2012による)と比較してみると、その多さがわかる。
イケアは入場無料だから人が集まるのではない。訪れた人が自分の暮らしを見直すきっかけを与え、そのスタイルに共感させているという点を見過ごしてはならない。観光地や温泉地を訪れる人は非日常ではなく「異日常」を求める傾向にあるというが、イケアの集客に学ぶべき点は多い。
(トラベルニュースat 12年8月25日号)