気象の影響も考慮に
9月15、16日に日本列島に接近、上陸した台風18号は、これまでにない被害を京都・嵐山に与えた。被災された関係者の皆さまにはお見舞い申しあげたい。
現在、復旧に向けて作業が進められ、まもなく河川敷工事も終わり秋本番には宿泊施設も含めて観光客を迎えることができるという。
最近では都市部でもこれまで考えられなかった雨量で都市機能を麻痺させたりしているが、どちらかというと観光地や温泉地は景観重視などから、危険と隣りあわせの立地である場合が多く、日ごろから気をつけておきたいところだ。
今回の台風18号は、1つの台風に伴う竜巻の発生が1991年の調査開始以来過去最多で、10個だったという。これまで竜巻というのはアメリカなどでは発生しても日本では起こらないものと思っており、遠い場所での事象だった。ところがここ1、2年、異常気象の関係もあって日本でも竜巻が珍しくなくなってきた。
また台風はなぜか週末に上陸することが多く「なぜ平日ではないんだ」と嘆く旅館経営者の姿をよく見かける。耐震や外税表記といったまったなしの緊急課題が旅館業界を取り巻くなか、台風や竜巻など気象もこれまで以上に業界に大きな影響を与える時代になってきた。
(トラベルニュースat 13年9月25日号)