若い女性が店頭を支持
JTB総研がまとめた「女性の旅行と情報収集についての調査」で、パッケージツアーや宿泊施設の申し込み手段を「インターネット」と答えた女性が海外旅行54%、国内旅行71.5%の割合であることがわかった。
調査は、過去3年以内に国内旅行または海外旅行へ行った女性を対象に行ったもので、この数値だけでは店頭販売の終焉がますます近づいているように思える。
しかし年代別でみると興味深い結果が出ている。ネット申し込みの割合が高いのは、国内旅行では50代を筆頭に30代、40代。海外旅行では40代をトップに30代、50代とミドル層が占めるものの、逆に店頭での申し込みになると国内・海外ともに20代が最も多く、海外では51.7%と半数を超える結果に。次に多いのは30代で、ネットに触れる機会の多い若い世代が旅行会社の店頭を利用していることがわかる。
では若い世代は店頭に何を期待するのか。「自分の要望を聞き取り、希望に合った旅行先を提案してくれる」(59.7%)、「似たプランからどれがお得なプランかを教えてくれる」(57.1%)など。今旅行会社に必要なことは顧客が求めているものを提供できる知識と情報力、人の温かみで、ここに勝ち残りの秘けつがあるのではないか。
(トラベルニュースat 14年6月25日号)