ぬいぐるみの団体旅行

ぬいぐるみが観光名所を旅するツアーがメディアで取り上げられ、話題になっている（トラベルニュースat本紙９月25日号に詳報）。

「ぬいぐるみが旅をする」というと、意味がわからず戸惑ってしまうが、実際にぬいぐるみ専門ツアーを手がける会社がある。仕事で忙しい人や病気などで旅行に出かけられない人が自分の身代わりとして旅の感動を味わってもらうという考えが支持を得ているようだ。

ぬいぐるみが旅をしている様子はフェイスブックやツイッターで配信され、ツアー終了後には画像データーがぬいぐるみの持ち主に送られてツアーは終了する。２０１０年に単体のぬいぐるみを集めたツアーから始まったが、今年の７月からは団体旅行を始めて熊野古道のウオーキングツアーを実施した。

近年、旅のあり方の変わりようは驚くべきものがある。しかし、ぬいぐるみが旅をする時代が来るとは夢にも思わなかった。

ぬいぐるみたちが著名な観光地だけでなく、地域住民が愛するスポットや飲食店を回り、フェイスブックやツイッターなどを使って情報発信ができるということは、観光地にとって新たな客層にＰＲできるということだ。実際にマスコミなどに取り上げられるきっかけもこの２つの情報ツールからだろう。ぬいぐるみ団体旅行の動向に注目したい。

（トラベルニュースat 14年9月25日号）