末広がりの１年に

通信講座で知られるユーキャンが発表した「２０１５年『話題になりそうな』ランキング」で、２位に北陸新幹線金沢開業、６位に５月と９月の大型連休、８位に明治日本の産業革命遺産・九州山口の世界遺産登録の観光に関わる３つがベストテン入りしていた。

少しでも世の中で観光が話題になり、多くの人が観光地や温泉地へ足が向いたらと喜んでいると、このあとの「家計による変化」への質問には「支出が増える」と答えた人が49．８％もいて「より節約に励む」が58．４％と過半数を占めた。観光がらみの話題が注目されても財布の紐はなかなか緩まないようで、観光に出かける「大義名分」づくりが観光業界に求められるといえそうだ。

また、帝国データバンクによると２０１５年に「周年記念」を迎える企業は15万社。そのうち最も多いのが１９７５年（昭和50年）創業の40周年を迎える企業で２万６１０１社、次いで１９１５年（大正４年）創業で１００周年企業の２万３１００社だそうで、記念イベントや旅行ビジネスに期待が高まるという報告もある。

今年の干支は羊。群れをなして行動するため、家族の安泰や平和をもたらす縁起物とされる。十二支のなかで８番目となり、読者の皆様と共に末広がりの１年にしたい。

（トラベルニュースat 15年1月1日号）