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観光説明会のあり方

15/03/11

お国自慢を行い多くの観光客に来てもらおうと開かれる各県主催の観光説明会や商談会。最近の傾向としては一方的な説明ではなく、ブースを設けて話し合える商談会が増えているような感じがする。漠然としたアピールではなく、対面して細やかな情報を伝え収集するという形式は理にかなっているし、現実的だ。

また、知事自らがプロモーションすることも少なくない。トップが前面に出ることで、その県がいかに観光に力を入れているかを知らしめる効果もあり、結構なことだと思う。

しかしながら、知事を取り巻く人たちがどの方向を向いて仕事をしているかによって説明会の内容はガラリと変わる。知事に出てもらって県の観光素材をより強くアピールするというのはいい。ところが時折、まったくプロモーションの中身がないのに人数を集めることが目的になっていたり、広告代理店に丸投げでまったく「おもてなし」の心がない説明会もある。

招かれる方は幾度となく各県の説明会や商談会を経験している、いわばプロである。いい内容かどうか比較する鋭い目を持っている。そう考えるとせっかくのお国自慢であるはずのプロモーションが間逆になってしまっていることもある。「プロの目」を意識した観光説明会や商談会を開いていただきたいものだ。

(トラベルニュースat 15年3月10日号)

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