敬老の日を「旅の日」に
今年は9月にシルバーウイークがある。うまく休めれば9日間の連続休暇になり、多くの観光客が動くであろうと期待されている。そのシルバーウイーク最中の第3月曜日は「敬老の日」だ。
敬老の日は1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町八千代区)で提唱された「としよりの日」が始まりとされる。
先日開かれた一般社団法人兵庫県旅行業協会総会後の講演会でそのことを知った同会の山口嘉幸会長は「敬老の日が兵庫県で誕生したということで、9月の第3月曜日をお年寄りと一緒に旅行をする日、またはお年寄りに旅行をプレゼントする日として当会で推進したい」と会員に呼びかけた。
この呼びかけを聞いた株式会社全旅の池田孝昭社長も「敬老の日発祥の地である兵庫県旅行業協会が口火を切っていただければ我々がANTA会員に広め、全国的な取り組みとしていきたい」と協力を申し出た。
敬老の日を提唱した八千代町では小中学生が地域の年長者に向けて日々の感謝と敬意を表して手紙を書くという慣習を小学校に導入していたそうだ。兵庫県旅行業協会では旅行を通して年配者への感謝や思いを伝える国民的行事にまで発展させたいという。全旅の支援を得て全国に広がることを期待したい。
(トラベルニュースat 15年5月25日号)