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バス運転手の「育成」

15/11/10

高齢化による貸切バスの運転手不足を打破するには、運転手の「育成」が必要であることを本紙10月10日号で伝えた。

その後あるバス会社を訪れた際、バス運転手の確保には「育成しかないと思って、取り組んでいます」と担当者が話してくれた。また「一定台数以上の車両を保有するバス会社であれば、すでに『育成』に取り組んでいるのではないでしょうか」とも話し、大手・中小クラスのバス会社はすでに「育成」に向かって前向きに動き出しているところが出ていると教えてくれた。

話を聞いたバス会社では高校卒業生を採用し、普通自動車免許を取得した後3年間、車両整備や業界の仕組みをみっちりと勉強させ、大型第2種免許取得という流れにするらしい。この3年間が大事で、専門的な知識と同時に愛社精神を育むような教育を行うという。同時に、会社側も給与や待遇面などの態勢づくりを整えるという。

一方で、インバウンド主体のバス会社の運転手はチップの収入だけで懐が潤い、給料はそっくり家庭に入れることができるとあって引き抜きが多いように聞く。まさに全盛期の国内バスツアーを思い出すが、これからは1人の運転手を一人前にする3年間の「育成」にバス運転手確保はかかっていると改めて思う。

(トラベルニュースat 15年11月10日号)

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