「敬老の日に旅」が商品に
9月の第3月曜日に「お世話になっている方々やご両親へ旅行をプレゼントしよう」と呼びかける「敬老の日に旅を贈ろう」キャンペーン。
このキャンペーンは昨年5月、一般社団法人兵庫県旅行業協会(山口嘉幸会長)総会後に開いた講演会で、敬老の日が兵庫県で誕生したことを知った山口会長が会員に呼びかけ、賛同を得て始まった。プロジェクトチームをつくり、9月にはポスターやノボリを作ってキャンペーンのアピールを行った。
あの総会から1年経って開いた今年の総会で、6月から日本旅行の赤い風船の商品としてαラインで販売することが発表された。中小旅行会社の組織が提案した企画が大手旅行会社のパンフレットで大々的に商品化されるケースは珍しく、記念日的な位置づけで旅行会社が旅行需要を喚起したこともあまり聞かない。
旅行会社は世の中で流行りだしたもの、話題になっているものをツアー化してきた。しかし旅行会社自らが「敬老の日に旅を」のように仕掛けを行っての商品化はあまりしてこなかったのではないか?
この「敬老の日に旅を」キャンペーンでどれだけ集客できるのかわからないが、なんとか目標数値を達成して今後も続けていってほしい。一過性ではなく全国に一大ムーブメントとして広がることを期待したい。
(トラベルニュースat 16年5月25日号)