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サミット後の伊勢志摩

16/06/27

5月26、27日に行われた伊勢志摩サミット。大きな事件や事故もなく終わった。三重県では、無事サミットを終えることができたのは様々な関係者や県民の皆さんのおかげということで、6月6日から8月31日まで「サミットありがとうキャンペーン」を始めた。

期間中、宿泊や観光施設、飲食店で特別なおもてなしを受けることができるというものだが、どうもキャンペーンを行っていること自体が観光業界には伝わってこない。

6月中旬に伊勢志摩をまわったが、誰からもキャンペーンのことは聞かなかった。「これまでご不便をかけた伊勢志摩は現在、万全の体制を整え、皆様がお越しになることをお待ちしています」といったアピールをなぜしないのかと訴えたら、賛同する人がほとんどだった。筆者が会った地元の人たちですらキャンペーンのことをご存じないのだろう。

今年に入ってから宿が取れない、道路規制が厳しいといった風評が流れ、行きたくても手控えした観光客、混雑を恐れてツアーをやめた旅行会社は少なくない。だからこそ、その人たちのためにも、世界が認めた伊勢志摩として、中途半端なキャンペーンではなく、サミットで注目を集めた伊勢志摩の景観や食、文化をアピールする本腰を入れた内容の取り組みを行ってほしい。

(トラベルニュースat 16年6月25日号)

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