大阪で世界評価の施設
情報を扱う仕事をしていながら、大阪に世界が評価する施設が3つもあることを、つい最近知った。大阪市北区の「梅田スカイビル」はイギリスのタイムズ紙が行った「世界の建物トップ20」に日本で唯一選ばれている。インドのタージマハルやイタリアのコロッセオと同格ということで、16年には欧米、韓国、台湾、中国の外国人観光客を中心に120万人が訪れた。
アメリカのメディアCNNが選んだ「世界一美しい時計台トップ12」には、JR大阪駅の大阪ステーションシティにある「水の時計」がランクイン。流れ落ちる水で時刻を知らせるほか、10カ国語で「ようこそ」の表記や季節ごとの絵柄を投影することが評価され、ユーチューブで再生回数400万回を突破している。
同じCNNで大阪・ミナミの「なんばパークス」が「世界で最も美しい空中庭園トップ10」として認定され、多くの外国人観光客が訪れる。
瀬戸内海の多島美や山岳観光のすばらしさを欧米人に教えてもらった日本人は今、世界が評価する観光素材を自己評価する時を迎えている。国内の観光地でもそうだが、地域の人たちが何とも思っていない素材が“よそもん”からすれば、とてつもなく魅力的なものであったりするものだ。観光素材も世界基準になってきた―。
(トラベルニュースat 18年1月25日号)
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