質が問われる令和
2019年5月1日、徳仁さまが新しい天皇陛下に即位され、元号も「令和」となった。観光業界にとっては史上初のゴールデンウイーク10連休とあって旅館ホテルをはじめ大忙しとなり、令和という時代は幸先のいいスタートになった。その“お祭り騒ぎ”が終わって、今号は令和元年最新号となる。令和の時代に入り、読者各位にさらにご支持いただき、愛読していただけるよう奮起したい。
4月10日号で書いたことと重なる部分もあるかもしれないが、令和の時代の観光業界は、世界を意識した産業にならなくては国内外の旅行客の志向についていけなくなるのは間違いないことだろう。
10連休の真っただ中、世界最高峰の客船と言われる「オイローパ2」が神戸に寄港した。見学会が行われ船内を見せてもらったのだが、担当者によると、料理や船内の嗜好、清掃のあり方まで欧州、米国、豪州とひと括りにしてしまえないほど各国のサービスのあり方は違うということだった。
翻って、令和の幕開けの10連休は量で確かな効果があった。これは改元特需であって、我々はこれまで以上に質が問われる時代に入ったことを見学会で実感した。令とは「うるわしい」、和は「なごむ」という意を改めて認識しておきたい。
(トラベルニュースat 19年5月10日号)
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