楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

貸切バス改正法に思う

19/09/25

8月1日から義務化された「貸切バスの手数料記載」は、手数料が高くなることで運賃の下限割れや安全対策コストが圧迫されることのないよう、運送申込書・引受書に「手数料等」を記載し記録することを義務づけた。手数料が多額で運賃の下限割れがあったと判断されると、貸切バス会社には営業停止命令、旅行会社には業務改善が求められる。

今回の義務化に関して中小旅行会社や旅行サービス手配業者からは「我々は下限運賃を守った業務を行っている。手数料を『広告宣伝費』や『協力金』などの名目でもらったことはない。一部の旅行会社やバス会社がやっているのかもしれないが、きちんと業務を行っている我々にとっては迷惑な話だ」。ただでさえ人手不足のなかで業務をこなしているのに、書類を作成する手間と時間がかかる、と嘆く。

ルールに則っている事業者が一部会社の「抜け道」営業のとばっちりを受けてはたまらないというのはもっともな話だ。ある旅行会社は「国内旅行の貸切バスに関しては厳しくなる一方だが、インバウンドを扱うバス会社に国は寛容なように見える。インバウンド誘致に国をあげて取り組むのもいいが、もう少し国内旅行の現場の実態を見た施策をとってほしい」。この声は大半の事業者の本音だろう。

(トラベルニュースat 19年9月25日号)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・愛媛編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・高知編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・徳島編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ