予祝を意識した1年に
予祝(よしゅく)という言葉がある。「予(あらかじ)め祝う=前もって祝うこと」という意味で、前祝のことをいう。
「予祝のススメ 前祝の法則」(フォレスト出版)という本によれば、予祝とは「未来の姿を先に喜び、祝ってしまうこと」だそうで、我々が春に楽しむお花見とは秋の豊作を先に祝って、皆で祝杯をあげる、いわば幸せを“引き寄せる”祝いの儀式というわけだ。夏の盆踊りも秋の豊作を喜ぶ踊りで、予祝につながる。予祝という言葉は聞きなれない言葉かもしれないが、日本人はこれまで文化として予祝を受入れてきた。事あるごとに我々が「前祝、前祝」といって酒を酌み交わすのも、その一例だろう。
よく業界のあいさつで「観光業界を取り巻く環境は厳しい」といった言葉を枕詞として使うことが多い。これは予祝の定義からすると、自ら明るい未来を否定していることになってしまう。2020年は、常に予祝を意識した言動をとりたい。
一昨年、近畿地方で大きな被害をもたらした台風21号が過ぎ去ったとき、弊社で「観光業界が元気になるシンポジウム」を開いた。多くの参加者から「元気」という言葉に励まされたとの声をいただいたことを思い出す。業界に「元気」をお届けできる1年にしようと、創刊50周年を迎える年初に誓う。
(トラベルニュースat 20年1月1日号)
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