社会的地位を高めるCP
全国旅行業協会(ANTA)が主催する「国内観光活性化フォーラム」が2月12日、熊本県で開かれた。今回で15回目になる。
2003年に初めて開催された大分県のフォーラムでは、業界内でもまだほとんど知られていなかった着地型観光をテーマに開催し、その功績は小さくなかった。以後「地旅」と名称を変えながら、着地型旅行のあり方やどう収益を上げればいいのかを話し合い、地域活性化に貢献しようと試みてきた。
鹿児島県での第11回フォーラムから、全国のANTA会員が開催地へ集中送客するキャンペーンをスタートさせ、鹿児島県には3万2千人を送り、昨年の福島県に至っては14万人を送客するという大きな実績を残した。
近年では自然災害などの被災地で開催されることが増え、送客キャンペーンという名称ではありながら、中小旅行会社が主体的に行う復興支援策といった色合いが強く、この取り組みは大きく評価されていい。
地球環境が激変し、いつなんどき被災地になるかわからない状況にある中、フォーラム開催と合わせた送客キャンペーンは、旅行業が社会的地位を高めANTA会員の意義を内外に示すものであることを改めて認識し、今後もこの2つのセットが継続するよう願う。
(トラベルニュースat 20年2月25日号)
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