チームで倍返しだ!
9月27日が最終回だったTBS日曜劇場「半沢直樹」。総合視聴率(リアルタイムの視聴率とタイムシフトの視聴率の合計)が44・1%で、この調査が始まって以来初めて40%を超える快挙を成し遂げた。毎週日曜日午後9時、堺雅人さん扮する半沢直樹の活躍を楽しみにしていた読者の皆さんも多かったと思う。
このドラマの監督を務めた福澤克雄さんは福沢諭吉の玄孫(やしゃご)だそうだ。慶応義塾大学を卒業後、専門学校に通って映画監督を目指したという経歴で、「半沢直樹」のほか「華麗なる一族」や「3年B組金八先生」「下町ロケット」など多くの名作を生み出してきた。福澤さんがドラマを作るうえで大事にしていることは「視聴者の皆さんに元気になってもらいたいこと」。
これは、旅行会社、旅館、交通機関など観光業界に携わる我々がお客に提案する「旅行をすることで元気なっていただくこと」と同じだと言えなくもない。しかし今、Go Toトラベルキャンペーンが実施中とはいえ、中小旅行会社やバス会社が得意とする一般団体旅行は皆無の状況で、お客を元気にする術がない。
半沢直樹は単独ではなく、チームで不正に挑んだ。我々観光業界も一つのチームとなって「安心安全で元気になる旅」をアピールし、コロナ禍に「倍返し」したい。
(トラベルニュースat 20年10月10日号)
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