近未来想定し先手を
新型コロナウイルス感染症がいつ落ち着きをみせるのか、まったく予想はつかないが、間違いなくコロナ禍で世の中の価値観が大きく変わり、これまでと同じことをしているだけでは生き残っていけないことだけは確かなことだ。
本紙が親しくさせていただいている米の卸・販売を行っている会社の会長から「近い将来、お米を食べるのに炊飯器がなくなる時代が来る。そのときに、消費者にどうすればお米を食べてもらえるか、会社としてどう対応できるかを考えて仕事をしている」という話を聞いた。世の中の変化を身近に感じ、自社がどのように変化できるかを常に考え、その都度手を打っているということだった。
我々の業界で、近未来の変化を予想して動いている企業がどれだけあるだろうか。どちらかといえば後手後手の業界であるように思えるがどうだろう。直近のことでいえばGo Toトラベルキャンペーン終了後、個人旅行客の動きが止まることは十分に考えられる。割引された金額で泊まることを覚えた消費者が通常価格に戻った際、再度その施設を利用するのかといったことも懸念される。これから先に起こる予期せぬ出来事を想定して、今を動き先の手を打つ。簡単なことではないが、できることから始めたい。
(トラベルニュースat 20年10月25日号)
- 世界が認めた人との触れ合い(25/03/26)
- 会員の生の声で活路を(25/03/11)
- 奈良フォーラムへの期待(25/02/26)
- 発刊1000号を機に(25/02/10)
- 自主制作映画に学ぶ(25/01/27)
- 二度目の万博で創刊55年(25/01/06)
- 青年部員の活躍にエール(24/12/10)