金沢市、山野市長の主張
先日伺った石川県と福井県の旅行業協会協力会総会に金沢市の山野之義市長が出席。あいさつを行い一度退席されたが、総会終了後の意見交換会に再び顔を出された。「どうしても伝えたいことがあって、来させていただいた」。そして山野市長は「Go Toトラベルキャンペーンで多くの観光客が金沢に来ておられるが、新型コロナウイルスの感染者は増えていません」。
山野市長は、金沢市内の訪問先として観光客が多い金沢21世紀美術館の来館者数推移を提示。9月の4連休に始まり、Go Toトラベルで東京が対象に加わった時、金沢市が実施する金沢宿泊キャンペーン、11月の3連休など、いずれも来館者数が大幅増の波ができている。
ところが、そのグラフに市内の感染者数の推移を重ねてみると、感染者数はまったく増えていない。両者に相関関係はないことを示した。「今、日本人のメンタルが弱くなり自殺者が増えている。GoToをやめろという声があるが、かろうじて動いている経済活動を止めて何の意味があるのか。今、我々は経済というより、社会をきちんと動かすことに注視しなければいけない。萎縮、油断することなくコロナと付き合うべきだ」。そう言って再度、公務に戻っていかれた。参加した多くが山野市長の発言にうなずいた。
(トラベルニュースat 20年12月10日号)
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