インドを再訪する思考
インド好きが高じて実際に住んで言葉を覚え帰国、そのままインドへの送客を得意とする旅行会社に勤めている人と話す機会があった。
筆者はインドには行ったことはないが、複数の旅行会社の知り合いから「インドだけは二度と行きたくない」と聞いたことを思い出し、その話をした。すると、その人は「川が汚い、雨が降った後の道はぬかるんで歩けたものではない、あちこちに牛の排泄物があって臭いがたまらない、といったようなことをお聞きになったんでしょ」と即答されたので頷くと「インドのことをどのように言われても私は、お客様を『インドに行きたい』と言わせる自信があります。帰ってこられても『ありがとう、最高だった。また行きたい』と言っていただける内容と説得力を持っています」と言い切った。
その自信はどこから来るのか、と聞くと「物事はマイナス面で見たらすべてがマイナスになります。インドでもそうです。難しいことではありません。私はプラスの情報をお伝えしているだけです。それでインドの見方が変わり、喜んでいただけるんです」。
コロナ禍の今をマイナス面だけで見えているのは、負のインドを見るのと同じ。視点がぼやけ漠然とした時は、少し遠目に俯瞰してみるとプラス面を見出せるのだろう。
(トラベルニュースat 22年2月25日号)
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