危険な大手の仕事ぶり
修学旅行シーズンとあって、空港や駅で子どもたちをひんぱんに見かける。今さらながら日常が戻ってきたことを実感する。
というような話を知り合いの中小旅行会社の社長に話すと「何事もなかったように修学旅行は動いていますが、大手旅行会社の仕事ぶりには目に余るものがありますよ。コロナ禍でいろんなことを学んだはずなのに、何も変わっていません」と憤る。今月実施の修学旅行で保護者に対して「予約済みの貸切バスが昨今のドライバー不足の影響により運行ができなくなったため、バス会社から運行の断りの電話があった。急きょ代替バスをすべてのバス会社に当たり探したが見つからなかった」というものらしいのだが「修学旅行の手配なんて1年も前から行っているので、1カ月前になってバス会社からドライバーがいませんなんて言うわけがない。自社の手配ミスでありながらバス会社の責任にしているんです。バス会社にお詫びの連絡もなく、手配ミスの『犯人』にされたって怒っていましたよ」。
ミスをミスとせずごまかす体質が大きな事故につながる。一部のこのような仕事ぶりは、大中小変わりなく旅行会社そのものが顧客、バス会社、旅館、そして社会からの信頼を失ってしまうことに気づいてほしいし、危機感を持ってもらいたい。
(トラベルニュースat 24年6月25日号)
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