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「バスの日」に思う

24/09/26

9月20日は何の日かご存じだろうか。正解は「バスの日」。1903年(明治36年)9月20日に京都市の仁位(にい)商会が日本で初めて蒸気自動車を改造した6人乗りのバスを運行したことから、日本バス協会では、この日を記念して1987年に「いつでも、どこでも、みんなのバス」をテーマに制定した。

日常的にバス、バスと口にしているものの、その語源も意外と知られていない。バスはラテン語で「すべての人のための」を意味するomnibus(オムニバス)に由来するという。オムニバスという言葉は「いくつかの独立した作品を集めて構成された作品」を表しており、バスには「いろいろな人が乗る」という意味から乗合馬車や乗合自動車を「オムニバス」と呼ぶようになった。その後、時の流れとともに「バス」と略されて使われるようになった。昔のバスには「オムニバス」と書かれていたらしい。

我々の業界はもちろん日常的に欠かすことのできない交通手段だが、貸切料金の値上げや運転手不足など様々な規制や問題が生じている。いろいろな人が乗るというバスの意味を今改めてかみしめ、人それぞれの思い出や人生を乗せてきた交通機関としての深い歴史を持っている。9月20日に、バス旅行の尊さに思いを馳せた。

(トラベルニュースat 24年9月25日号)

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