会員の生の声で活路を
一般社団法人滋賀県旅行業協会が2月に会員旅行会社を集めて座談会を開いた。コロナ禍以降、団体から個人旅行への移行が進み、OTAの宿泊予約が当たり前になった旅行業界。その状況下で中小旅行会社はどのように生き残っていけばいいのか、課題を抱える会員同士で話し合い、情報を共有しながら活路を見出そうというのが座談会の主旨だ。
昨年7月に初めて開催したところ、同会の北川宏会長が「総会を上回る参加者数で、投げかけた問題に関して自身の思いを熱く語る会員が多かった」と言わしめるほど積極的に個々の考えや悩み、新規事業など「腹を割った」話し合いの場となった。2回目の今回も同様で、インバウンドに詳しい会員がインバウンドに取り組む際の注意点や方法を、団体に強い会員はどのような営業を行っているかなどについて考えを伝えていた。
そのやり取り、姿を見て、この会場の一体感は今後の旅行業団体の強みになると確信した。他県の旅行業協会でも個々の会員が持つ情報を出しあう場を作ってみてはどうか。前向きな討論が生まれ、諸々の活路を見出す知恵や方策が見い出せる可能性が高いのではないか。まずはやってみる。そのことで会員同士の信頼感が醸成され、一体感のある旅行業団体であればこその活路が開く。
(トラベルニュースat 25年3月10日号)
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