08年は国内旅行が来る 日本交通公社・旅行動向シンポから(2)
2007年の国内宿泊旅行参加率(過去1年に観光旅行した人の割合)は前年を1・1%上回った。なかでも20代2・5%増、60代3・6%増が目立つ。
若者、団塊の世代の旅行意欲が国内旅行に
JTBFでは2つの年代の旅行参加率アップの背景について、20代については若者の雇用環境の改善、60代についてはリタイアを機に高まる旅行意欲にあると分析している。
このうち60代については、リタイアを控えた50代後半から旅行への関心が急激に高まることをインターネットで行ったアンケート調査で明らかにしている。
一方、20代の旅行参加率アップも、60歳を機にした旅行への関心の高まりも、対象は国内旅行に向いているようだ。
07年1-8月の年代別出国率で20代は男女とも前年を下回っているし、50代後半から60代にかけて、旅行への関心の高まりは国内旅行では5割台で推移するものの、海外旅行については4割台、3割台と減少し、さらに60代を過ぎると2割台まで落ち込んでいる。
つまり、20代の若者の旅行意欲、60代前後の団塊の世代の旅行意欲も国内旅行に向いているというわけだ。
(トラベルニュースat 08年1月1日号)
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