ママの望みを叶えます　異業種間ブランド「Womama」（4）

オムツや着替え、哺乳瓶に、あれも、これも...。ほんの少し前までの家族旅行は、たった１泊だけだというのに、おそろしいほどの荷物を抱えて出かけていた。赤ん坊を連れて無理して北海道に行った時は、宿泊予定のホテルへあらかじめ宅配便で荷物を送った。着いているはずの荷物がなくて往生したけれども。往復の航空機内で子どもがグズらないかビクビクしたし、キャビンアテンダントが哺乳瓶で飲みやすいよう冷ましたお湯を準備してくれたことにいたく感動したことも覚えている。

少子化と言うけれど...　記者から

人見さんによると、０―４歳までの乳幼児を抱えるママは全国で４００万人以上いるそうだ。これは、横浜市の総人口３６０万人より多く、ちょうど今知事選が行われている大阪府の総人口の半数弱にあたる。出生率が１・３人台になり少子化が深刻化していると言われているけれども、乳幼児とそのママの絶対数は決して小さくはないと思う。

全旅連青年部部長の永山久徳さんは自館、岡山県湯郷温泉のゆのごう美春閣で、一昨年から哺乳瓶を洗浄するミルトンの貸し出しを行っている。ＨＰで告知したところ「びっくりするぐらい赤ちゃん連れ家族客の宿泊が増えた」そうだ。

旅の動機になるネタは案外身近にあって、誰にどう伝えるかが難しい。

（Ｔ）