全旅連青年部次期部長に井上善博さん(2)
福岡県からは初めて、九州・沖縄ブロックからは第9代部長の小原健史さん以来、2人目の青年部長となる。
「誇りば、持とうや」 福岡県から初めて選出
次期青年部長の井上さんは文書で発表した所信のなかで、95年に旅館に戻り青年部に入り全国委員会に出向した当時を、こう振り返っている。
「売上をどうやって伸ばすのか、従業員さんとどう向き合うのか、旅館の魅力づくりや設備投資をどのようにすればいいのか、私に旅館業がやっていけるちゃろかとばかり思っていました」と。
そして今、井上さんは「青年部でご縁のあった諸先輩や仲間のお陰で今の自分があります。青年部は自己のモチベーションを高める絶好の場だと感じています」と言い切ることができるという。
次期部長承認後のあいさつで、井上さんは「業界が厳しい環境にあるなか、青年部で勉強するのは有意義なことです。『誇りば、持とうや青年部』の気持ちで2年間がんばります」と抱負を述べた。
また、活動方針については「今期の取り組みを継承し、進化させるのが務めだと考えています」と話し、研修の強化や親会との融合と役割分担、政治活動へと、責任世代として取り組んでいく考えを示した。
また、10月1日に発足する観光庁に言及し「どのように連携していくかがテーマだと思っています」と、観光立国に向けた取り組みにも意欲を示した。
今回、次期部長の選出では立候補者はなく、井上さんは常任理事会の全会一致の推薦で指名を受けた。
永山・青年部長は「井上さんにバイタリティと行動力があり、その上、元気のある経済人であることは、仲間のみんなが知っています。次世代を担える力強い人選ができて嬉しい」と話し、支援を約束していた。
井上善博(いのうえ・よしひろ)さん...1968年生まれ39歳。福岡県出身。91年明治大学中退、同年六峰舘入社。2003年から同社専務。青年部関係では、95年福岡県旅館ホテル組合青年部に入部。99・00年度から4期連続で本部に出向、05・06年度は副部長を務めた。今期は福岡県青年部長のほか、日本青年会議所観光事業部会長を務めている。