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箱根町630万人が最多 全国市町村別08年度入湯客数(2)

入湯人員が100万人を超えたのは30市町で前年の36市町を下回った。このうち前年度を上回ったのは8市町だけだった。

30市町で100万人超す

入湯人員のトップ10は上位から神奈川県箱根町630万人(1・9%減)、北海道札幌市392万人(3・5%増)、栃木県日光市325万人(1・6%減)、静岡県熱海市304万人(0・7%増)、同浜松市295万人(14・6%増)、同伊東市278万人(2・1%減)、群馬県渋川市248万人(2・3%減)、石川県加賀市220万人(19・3%増)、大分県別府市216万人(5・3%減)、岐阜県下呂市198万人(5・4%増)の順。

上位10市町で入湯客数が増えたのは札幌市、熱海市、浜松市、加賀市の4市だった。

浜松市は08年度から大型スポーツジムが温泉の利用を開始したことが、日帰り入湯客数の大幅増加の要因となった。

同市では日帰り利用料金が1500円以下の場合、入湯税が免除されるため、正確な入湯客数ではなく、ジム利用者21万5千人を入湯客数としてカウントした。市内には年間30万人以上を集客する日帰り温泉施設も4カ所ある。

日帰り入湯客数は大幅に伸びたものの、入湯税の対象外が多かったことや、宿泊利用者数が前年を下回ったことで、総入湯税額は1億3320万円と、07年度に比べ6・1%減少した。

加賀市でも入湯客数が19・3%と大幅に伸びている。こちらもゲームセンター併設の大型日帰り温泉施設の利用者を新たにカウントしたことが主な要因。同市でも日帰り利用料金が1千円以下の場合、入湯税は免除されることから、従来、入湯客数にはカウントしてこなかった。

同市の総入湯税額は07年度より1・3%増の2億5680万円だった。新興旅館チェーンの集客が好調で、宿泊者数が1・1%増とわずかながらも前年を上回ったことなどが入湯税額の増収につながった。

一方、上位200位までの入湯税額は合計で148億円。トップは箱根町の7億370万円だった。

そのほか上位は札幌市4億7360万円、熱海市4億1390万円、日光市4億1220万円、伊東市3億8240万円など。入湯税額では、入湯人員4位の熱海市が3位の日光市を上回った。

(トラベルニュースat 09年8月25日号)

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