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世界遺産候補・富岡市で産業観光フォーラム(2)

式典では第3回「産業観光まちづくり大賞」の受賞団体に対する表彰式が行われた。同賞は、産業観光の先進地や優秀事例、優れたビジネスモデルを表彰するもので、今年の金賞には北九州市が選ばれ、表彰を受けた。

産業観光まちづくり表彰

北九州市は、重工業など市内39事業所が産業観光振興に協力し、多様な工場見学が実施されているほか学習施設や産業遺産、環境への取り組みにも熱心。産業観光の見学者は年間約28万人にのぼっている。

以前の公害問題から環境都市、ミュージアム都市として再生した手法や受入体制の整備、修学旅行の体験学習プログラムの充実などの取り組みが評価された。

銀賞は、体験素材が充実している北海道函館市、窯業と農業のまちとして芸術イベントに取り組む栃木県芳賀郡益子町の「益子アートウォーク実行委員会」。特別賞には神奈川県横須賀市・横須賀集客促進実行委員会・トライアングル、富山県黒部市・YKKが選ばれた。

同賞ではこれまで第1回金賞に、産業観光推進組織のいち早い設置や産業観光バスの商品化など産業観光先進地としての取り組みで名古屋観光コンベンションビューロー、第2回金賞には車、楽器、オートバイなど約40カ所の産業観光施設を中心に年間約120万人の観光客が訪れている浜松市から浜松市観光コンベンションビューローが選ばれている。

富岡製糸場・・・明治政府による殖産興業の一環として1872年(明治5年)官営模範製糸工場として、フランス人技師ポール・ブリュナの指導で創業。1987年まで115年間操業を続けた。現在の所有は富岡市。2006年には、長さ100メートルを超す「木骨レンガ造」の建物など、創業時の主要な建物が良好に保存されていることから、国の重要文化財の指定を受け、07年には世界遺産の暫定リストに登録されている。ボランティアガイドが案内してくれる。

(トラベルニュースat 09年11月10日号)

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