支持政党は「旅館党」 全旅連青年部が総会(2)
今期(09―10年度)青年部は総務、財務、広報、組織マネジメント、宿レシピ、観光まちづくり探求、宿の地位向上の7委員会と、主に旅館業界の政治的課題に取り組む政策会議で活動している。
全国大会11月25日 島根に大集合を要請
このうち、総務委員会がメーリングリスト上での常任理事会の開催、広報委員会が青年部版SNS「yadomo!」の会員が670人に増えていることなど、ITを活用したコミュニケーションの場が拡大していることを報告。
政策会議は政権交代の対応に苦慮していることに理解と支援を求めた上で、今後、青年部員一人ひとりが地元選出の国会議員とのパイプを築くことで「旅館党」的な理解者を増やしていくことの必要性を指摘していた。
井上部長はあいさつで、自身が経営する旅館の売り上げが前年度を5―6%上回る見通しを紹介しながら「青年部の仲間や先輩の指導でここまでこられました。原鶴温泉という全国的には無名の温泉の宿でも、青年部でしっかり活動すれば業績をあげられます」と話し、厳しい経済環境の中にあっても青年部で活動する意義を強調した。
また、11月25日に開く全国大会に触れ「今期活動のテーマでもある誇り、絆、友情を体感しにぜひ、島根に足を運んでください」と要請した。
来賓からは全旅連の佐藤信幸会長、小原健史・前会長らがあいさつ。佐藤会長は「旅館業界として、CO2削減策の1つで日産自動車と電気自動車(EV)に充電施設を提供することで提携しました。旅館滞在中に充電してもらうというもので、旅館にとっては新しい顧客の開拓につながります」と協力を求めた。
小原・前全旅連会長は政権交代後の政治活動について「時々の政権与党と一緒になって地域の発展に取り組むのは当たり前のこと。我々が支持するのは旅館発展党です」と考え方を示していた。
今期は賞金アップ 青年部活動、褒賞の募集はじまる
全旅連青年部の第20回「全国大会褒賞」の受け付けが4月15日から始まった。締め切りは8月31日。
2年に1度開催される青年部全国大会で、優秀な青年部活動を表彰するもので、区切りの20回目となる。
今回は、グランプリの青年部長賞の副賞を30万円から50万円にアップするほか、各県から最低1本ずつ優秀賞を選考するなどの見直しを行い、応募増に期待する。
褒賞の対象は2009年8月1日―10年7月31日までに行われた事業で、過去に褒賞を受けていないもの。申請書は全旅連青年部のHPからダウンロードし、都道府県部長かブロック長の推薦書を添付して申請する。
青年部役員やOB、メディア関係者らで構成する審査会が審査し、グランプリのほか準グランプリ20万円、青年部OB賞10万円などの受賞活動を決める。