楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

地旅博プレ開催 全国5カ所が名乗り(2)

地旅博の開催地に求められるのは(1)地域イベントを実施すること(2)地元自治体が支援すること(3)地元旅行会社が5つ以上の地旅コースを造成すること(4)PRのためのチラシなどを提供すること。また、開催地の宿泊施設とともに「女性にやさしい宿」をテーマにした企画や、団塊世代を主な対象にした「懐かしき昭和の旅」の企画づくり、地元小中学生を対象にした「お国自慢作文コンクール」の実施も、全旅側から地元に提案している。

株式会社全旅 全旅協会員網で集客販売を促進

これに対し全旅は、地旅博開催の半年―3カ月前から集中送客キャンペーンを実施。ANTA―NETを通じウェブ上で情報発信するほか、全国5700の全旅協会員にパンフレットなどを直接配布、地旅ツアーやユニット販売も行う。

すでに、6月に入って開催候補地で順次、説明会や打ち合わせ会議を行っている。

和歌山県では6月7日、県内の市町村や観光協会、体験観光事業者、宿泊施設の関係者が和歌山市内に集まり、協同組合和歌山県旅行業協会(小山哲生理事長)と共催し説明会を行った。

全旅の池田社長は「これまで11年間、着地型旅行に取り組んできましたが、商品流通ネットワークがなく売れませんでした。地域イベントも各地で実施していますが、告知・商品流通ルートが乏しい。そこで我々5700の会員ネットワークを駆使します。売りたい商品、買ってもらいたい商品、そして買いたい商品は違います。発地と着地が情報交換しながら集客販売に努めます。リピーターをつくり、定住人口増加につなげるのが最終目標です。熱意ある皆さんと一緒になって地旅博覧会を開催したい」と話した。

高知や飯山市、和歌山県など イベント連動し商品化

和歌山県では、8年前から「ほんまもん体験」と銘打って、体験型観光を推進してきたが、このところ「頭打ち」(県担当者)だという。そのため今回の地旅博開催は「期待が大きい」(県観光交流課・飯田修治課長)。説明会後には、地旅商品化できそうな観光素材の抽出、商品化の検討をスタート。「ほんまもん体験プラスプロジェクト」(仮称)として全県規模で開催することを予定している。

高知市でも6月10―11日に打ち合わせを行い、毎年3月に市内で開催している食べ歩き型のイベント「土佐のおきゃく」を地旅博と連動することを決めた。

長野県飯山市では、今秋展開されるJRグループのデスティネーションキャンペーンに合わせ、第1回地旅大賞を受賞した旅行商品などを設定している。

さらに、佐賀県唐津市でも6月26日に打ち合わせを行うほか、大阪市では日本三大祭りの1つ「天神祭」を協同組合大阪府旅行業協会(徳原昌株理事長)などと連携し地旅博として売り出すことを計画している。

(トラベルニュースat 10年6月25日号)


1 | 2


購読申し込み
地旅
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ