がんばんないよ!!　宮崎観光の復興支援（3）

財団法人みやざき観光コンベンション協会の石野田幸蔵専務理事によると、口蹄疫の発生により５月末までのキャンセルは旅館ホテルが62施設で１万８千人、会議・宴会が32施設で３万４千人に達した。特に、夏場の予約はほとんど入っていない状況で「とにかく１日も早く元気な宮崎県にしたい」としている。

旅行商品造り送客促す

そうした中、ＡＮＴＡと全旅が開催した合同会議は、６月に開催したＡＮＴＡ総会で特別決議した宮崎県への支援を具体化したもの。ＡＮＴＡ宮崎県支部の松葉支部長は「口蹄疫の正しい情報を顧客に伝えるには当県で緊急合同会議を開くことが一番という判断をいただき、その対応の早さに驚き、感謝している」と話していた。

同時に企画造成した地旅は、タクシーやバスで宮崎県内を周遊する９コース。全国のＡＮＴＡ会員にユニット販売する。問い合わせは、宮崎県旅行業協同組合 電話０９８５―29―８５８８。

一方、ＪＴＢグループでは、５月25日に「宮崎県口蹄疫対策本部」を設置し、６月下旬には全国国内商品事業部長会議を宮崎県で開催、グループ社員有志で募った義援金７００万円を寄付するなどしてきた。

グループ全体で取り組む宮崎応援キャンペーンのうち、関西発着ベースでは個人向けエースＪＴＢ商品を９月29日までの期間に２千人集客することを目標に掲げている。団体向けのＡユニットでも４千人を目標とし、宮崎県への送客に力を注ぐ。

なお「宮崎県の口蹄疫についての緊急アピール」を発表した観光関係団体会長連絡会議の19団体は次の通り。国際観光施設協会（中山庚一郎会長）▽国際観光振興機構（間宮忠敏理事長）▽国際観光日本レストラン協会（津田暁夫会長）▽国際観光旅館連盟（佐藤義正会長）▽ジャパニーズイングループ（福田金也会長）▽全国旅行業協会（木村茂男副会長）▽全日本シティホテル連盟（清水信夫会長）▽日本温泉協会（瀧多賀男会長）▽日本海外ツアーオペレーター協会（大畑貴彦会長）▽日本観光協会（西田厚聰会長）▽日本観光通訳協会（佐々木隆会長）▽日本観光旅館連盟（近兼孝休会長）▽日本コンベンション事業協会（分部日出男会長）▽日本添乗サービス協会（山田隆英会長）▽日本ナショナルトラスト（大塚陸毅会長）▽日本バス協会（堀内光一郎会長）▽日本ホテル協会（小川矩良会長）▽日本旅行業協会（金井耿会長）▽日本ツーリズム産業団体連合会（舩山龍二会長）。