来春に新組織発足 国観連、日観連が合併(3)
記者会見で明らかにしたスケジュールによると今後、両団体は公益法人改革に伴い9月までにそれぞれ一般社団法人へ移行し、10月に合併契約を締結する。来年3月の総会で合併契約を承認、同月末に両団体を消滅させる。新たな一般社団法人は4月1日に設立する。
10月に合併契約 組織名は未定
新組織の名称は未定、今後協議して決める。会員数は、両団体に加盟する会員を差し引くと3600前後となる見込み。
会費は新組織発足から2年間は旧加盟団体の会費とし、重複会員については国観連会費を適用する。3年目以降に統一会費を導入する。統一会費は1万5千円から12万5千円までの範囲内で、客室数に応じて額を定める。ホテル営業の客室は1室を0.5室でカウントする。
支部組織は運輸局ベースの9支部に再編。支部会費や事務局については両団体の現支部間で協議し、調整する。
新組織の事業は宿泊需要の拡大、外客誘致の促進、経営環境の改善、省エネ・IT対策の推進、関係団体との連携強化に取り組む。
記者会見で「営業力、企画力を高め、会員にとって使い勝手のいい組織にしていかなくてはならない」(佐藤会長)、「観光立国にふさわしい新組織をつくりたい」(近兼会長)と話していた。