５つのミッション―全旅連青年部（3）　未来への「共創力」掲げる

山口体制では課題克服のために(1)宿泊・観光業界の政策的課題の解決(2)客室販路の拡大とインバウンド対策(3)人材・後継者の育成(4)全部員参加型の青年部組織の構築(5)災害支援ネットワークの構築―の５つのミッションに取り組む。

政策的課題の対応にも全力

政策的課題には税制や金融問題、観光立国の推進をあげ「国会議員や関係省庁との連携を強化しながら具体的な運動を展開する」とし、喫緊の課題として改正耐震改修促進法への対応を急ぐ。

そのほか客室販路の拡大では、宿泊業界独自のダイレクトマーケティングの構築、人材・後継者の育成では日本学生観光連盟や異業種の協働に取り組むとし、青年部組織については「青年部は全青年部員の事業発展のために存在している」と改めて強調。「青年部の共創力（ちから）で未来を拓いていきましょう」と意気込んだ。

来賓の佐藤信幸・全旅連会長は改正耐震改修促進法について性急さに懸念を示しながらも「私たちには東日本大震災で被災者の方々５２５万人泊を受け入れた経験があります。国が国土強靭化を目指すなかで、旅館ホテルを耐震改修に助成措置が厚い防災拠点と認めていただき、大震災時に国に役立つための耐震改修を進めたい」。

細田博之・自民党観議連会長も「東日本大震災後の被災者受け入れには大変感謝しています。改正耐震改修促進法にある耐震結果の公表は風評被害を招かないか心配しています。ただし、耐震改修は必要です。国と地方自治体の手厚い助成で改修が行えるよう取り組んでいるところです」と協力を求めた。