観光バスが変わる(3) 貸切の運行基準厳格化の影響は
一方、8月からワンマン運行の上限距離が厳格化される。すでに夜行バスでは走行距離が400キロを超える場合、交代する運転手が必要とされていた。今回は貸切バスの昼間の運行など、全般的に及ぶ。
ツアー手配に影響?
昨夏の緊急対策以降、それまでの1日の上限670キロの見直しが進められていた。昨夏からは旅行会社も対応を求められ、ツアーの行程によっては交代運転手が必要なケースも出ていた。
クラブツーリズムでは「全体的にバスの仕入値が値上げとなり、旅行代金に反映せざるを得ない状況です。また、昨年夏は、ドライバー不足から例年に増してバスの手配に非常に苦労しました」と影響を認める。
8月以降は、1人乗務の場合9時間、500キロまで(1時間以上の休憩や乗務中の体調報告などで600キロまで延長)となる改訂案が有力だ。
今後は、台数の多いツアーや遠距離日帰りツアーなど、旅行形態によってはバスの手配がさらに困難になることが予想され、旅行会社への影響は小さくなさそうだ。