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復調の13年「観光番付」(3) "じぇじぇじぇ"で東北観光回復

西の正位大関の座を最後まで争った「クルーズ」は、東の張出大関に。プリンセス・クルーズをはじめ外国船社が話題と人気を集めた。プリンセスは旅行会社向け説明会を繰り返し行い、クルーズの販売に進出する旅行会社の間口も広げた。プリンセス社で初めてクルーズ販売に乗り出した旅行会社の担当者は「14年の申し込みも絶好調」と鼻息が荒い。日本船も旬ネタのクルーズで堅調、今後はさらに欧米の大型客船が日本発着のチャータークルーズを予定しており、市場拡大の勢いはとどまりそうにない。

TDR30年と瀬戸内国際芸術祭も脚光

じぇじぇじぇで一世を風靡した「あまちゃん」。記者も初めて朝ドラにはまった。舞台となった岩手県久慈市は「今年もっとも注目されたエリアだった」(楽天広報)。東京のアメ横も人気スポットに。同じく、大河ドラマの「八重の桜」の舞台、福島県会津地域も多くの人が詰め掛けた。楽天トラベルの年末年始の宿泊予約は猪苗代が前年比91.0%増、会津若松が同54.4%増と大きく伸長。2つのドラマが「東北の観光需要が震災前の状況に戻る」(稲荷山さん)きっかけになったのは間違いない。

鶴ヶ城

「八重の桜」の舞台、鶴ヶ城
にも注目が集まった

ドラマでは今世紀最高の視聴率をたたき出した「半沢直樹」。大阪のロケ地が注目を集めたが...。西の関脇「食品偽装」は大阪のホテルに端を発し全国へ波及。東京中央銀行西大阪支店は同一グループだったが、おそるべし倍返し。稲荷山さんは「2004年の温泉偽装問題以来の深刻な偽装表面化。消費者に正確でわかりやすい情報を掲載し、消費者に情報を判断いただき購入いただくことが大切だと改めて見つめ直す、いいきっかけにしてほしい」。

東の小結は「東京ディズニーランド30周年」。過去最高に近い動員数を記録し、平日でも連日の入場規制が行われた。西のユニバーサル・スタジオ・ジャパンも好調で、来年にはハリー・ポッターをテーマにした新施設がオープンし番付上位をうかがう。

西の小結は「瀬戸内国際芸術祭」。春・夏・秋と会期を分けて開催しトータルで100万人の来場者を記録した。「香川県は前年比76.1%増加。訪日観光客の人気も高かった」(楽天トラベル)。

直島

瀬戸内国際芸術祭では
廃舎もアートに(写真は直島)

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