氷を溶かす地旅-日韓観光交流拡大へ(2) 国交正常化50周年で宣言
氷を溶かす旅とは、竹下内閣当時に日中関係が改善したきっかけとなったもので、ソウル市内のホテルで二階会長が現在になぞらえ発言。今回、二階会長は地方自治体の首長や観光関連団体のトップをはじめ1400人を率いて訪韓し、両国の関係改善に大きな手応えを感じていた。
「着地型旅行で交流拡大」
宣言を採択した交流会議で二階会長は、13日に韓国の朴槿恵大統領と会談し「日韓関係の回復に努力しようと意見が一致した」と報告。「ANTAがその先導役を果たしたい」とした。
卞社長は、現在500万人の交流人口を「早期に700万人にしたい」とし、2018年韓国・平昌と20年東京という2つの五輪の「チャンスを生かす」と話した。地方交流については、ANTA5500会員のネットワークに期待を示し、日韓双方の「着地型旅行で交流が拡大するよう提案したい」。
会議とその後の交流の夕べでは、日韓双方の要人から交流拡大の実現へ力強い言葉が相次いだ。観光庁の久保成人長官は「オールジャパン、オールコリア」で官民一体となった取り組みの必要性を話し、JATAの菊間潤吾副会長は「アジアをリードする2カ国が次の時代のツーリズムの潮流を示すべき」と呼びかけた。韓国旅行業協会(KATA)の梁武承会長は、東北地方に訪問団を送る計画を明らかにした。
交流の夕べでは、牛深ハイヤやキム・ヨンジャさんのライブなどが行われ、日韓合わせて1200人が交流を深めた。