まち肥ゆる"爆春"-春節の大阪心斎橋(3) "爆買い"で経済効果大きく
春節の期間中、商店街の入り込みは7%ほど増えた。記者の肌感覚は、中華系の人たちがかっ歩しドラッグストアに人だかりができており「まるで中国!」。
次はリピーター確保
大丸百貨店心斎橋店は今年の春節、昨年の3倍の売り上げに達した。低調気味だった中国人訪日観光客が再び上げ潮に転じたのは「昨年秋ごろ」(広報担当者)。そこからは右肩上がりで、この春節では免税カウンターを5から11に拡大し、通訳も増やすなど準備した。
売れ筋は高級化粧品やスーツケース。スーツケースは爆買いしたお土産を入れるために購入するのだそうだ。アワビ、高級イチゴなど値が張る食材も売れたという。彼らの購入額は売上げ総額の1割を超えた。
JTB西日本訪日市場開発室長の松岡日出人さんは「ショッピング観光はリピーターをいかに確保するかの段階」とし、地域が連携したまち全体のボトムアップが必要との認識を示した。