かがやき新た-北陸新幹線開業(3) 沿線宿泊好調も効果持続を
楽天トラベルが開業前の3月2日に発表した旅行動向によると、北陸新幹線沿線の宿泊予約は大幅に前年を上回った。
求められる観光開発や商品化
同社の3月14日―5月6日宿泊予約人泊数は石川、富山、新潟、長野の沿線各県に福井、岐阜を加えた6県全体で前年同期比47.5%増を記録。特に終着駅となる金沢市と周辺エリアは同103.1%増と伸びが目覚しく、加賀温泉同66.9%増、和倉温泉同55.2%増など全県で好調だ。富山県でも新駅ができた黒部宇奈月温泉周辺が同137.5%増に達し、新潟県の妙高・糸魚川も同32.9%増と新幹線開業効果は著しい。
北陸新幹線は、最上級のグランクラスなどが好調な反面、一編成12両で定員が多く一部車両では空席も見られるという。ある旅行会社関係者は「旅行会社向けに好条件のレートを示し、商品化を促すことが必要では」と指摘する。
開業式典で石川県の谷本正憲知事が話していた「百年に一度の節目の日。開業の勢いをこれからも持続していかなければなりません」という決意は沿線各地にも求められている。