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日中韓交流3千万人(3) 20年までに5割増目指す

観光大臣会合では、日中韓3国が、今後のアジアと世界の観光において重要な役割を担っていることや、18年の平昌冬季オリンピックや20年の東京オリンピックと世界の目が極東に集まり、観光振興にとって絶好の機会を迎えているという認識で一致。共同声明では「日中韓観光交流新時代の幕開け」との表現を使い、3国が観光交流拡大に協力していくことを確認した。

東アジアCPも推進

3国間の旅行者数については20年までに3千万人に拡大させる目標を設定。そのための方策として、航空路線やクルーズ船の拡充のほか、通信環境やクレジットカード決済環境の整備など旅行者の利便性の向上に取り組む。3国間の旅行者数は大臣会合が始まった06年が1384万人、14年には1・5倍の2047万人と初めて2千万人を超えた。

日中韓観光大臣会合

太田昭宏国交相(右)ら
3国の観光大臣が握手

また、観光交流拡大にあたっては「双方向性」「地方間交流」「文化・スポーツ・青少年交流」の3つを重視する。青少年交流の拡大を図るため「日中韓教育シンポジウム」を開催するとしている。

3国間交流だけでなく、域外からの訪問者を増やす試みとして3国が共同で「ビジット・イースト・アジア・キャンペーン」を推進することも共同声明には盛り込んだ。実務者レベルの協議を進め、ターゲット層の検討、海外旅行博への共同出展、3国の旅行会社と連携したモデルコースの開発と商品化を進める。

さらに日中韓が連携して各国の生活習慣などによるトラブルの削減など観光の質の向上についても3国が連携して当たるとした。

次回の日中韓観光大臣会合は16年に中国の武漢市で開く。

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