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僕らは宿やが好き-全旅連(4) 一つひとつに情熱-佐藤15代会長

―現在進行形の話では改正耐震改修促進法への対応があります。

佐藤 これも継続的に政府や政権与党、地方自治体に継続して働きかけてきた成果で、耐震診断については全47都道府県で支援措置を得られるようになりました。このうち33県は耐震工事についての支援措置も打ち出しています。この問題でも運動の主戦場は政治でした。

共感、信頼を得る

―8年でこれだけの課題が出た中で、それぞれに答えを出せたことには満足感があるのではないですか。

佐藤 満足感もそうですが、一つひとつの運動に思い出がありますね。一期ごとに一つずつ結果を出すことができ、次の仕事に移れたことはよかったと思います。情熱をかけて仕事に打ち込んできた自負はあります。

―政治家の共感や信頼を得るポイントはなんでしょう。

佐藤 旅館業界は政治力が弱いという人がいますが、やはり努力しないと強くはなりません。頼むときだけ頼むというのでは政治力はつかないでしょうね。

一番は、多くの旅館の人に地元で、そして東京に出てきたときに、先生方を訪ねてもらうことです。それが大事なんです。そうした日ごろからの継続したお付き合いが非常に大切です。私が全旅連会長として先生方に陳情する場合でも、直接の支援者が同席するとしないとでは全然対応が違います。話に耳を傾けていただけます。もちろん要望の内容は大切です。めちゃくちゃな要求や、ポイントを明確にしないで折衝するのもダメですね。

政治家に限らず、交渉相手にも立場があるし、こちらだけが100%の成果をあげるという考えは通用しないと思っています。

―最後に、ともに働いた執行部の人たちや、組合員へのメッセージをお願いします。

佐藤 重複しますが8年間で成果を残せたとすれば、活動について信頼してもらい、任せてもらえたからだと思います。

一つひとつの活動の結果については、100%の成果ではなかったと思いますが、それでも結果についてご理解いただけたのがありがたかった。

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