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僕らは宿やが好き-全旅連(7) 団結し諸問題へ-北原次期会長

―耐震とインバウンドの対策、そして従業員の確保。この3つを会長就任にあたって強く意識されているんですね。

北原 観光立国基本法ができて9年目。それなりにインバウンドも増えてきました。国としてもハード、ソフトともにレベルをもう1ランク上げていく段階に入ってきています。在任中にできる簡単なことではないかもしれませんが、ランクアップの道筋への取っ掛かりを作っておきたい。これから立ち上げる委員会も青年部の知恵を借りながら、新しいビジネスモデルを創りたいと思っています。

「しゃあないなぁ」へ粘り強く

北原 また、全旅連という組織を盤石なものにしていくため、東京・平河町の一等地にあれだけの資産(全旅連会館)を持っているわけですから、これを30年先まで存続させる手だても考えないといけません。耐震補強工事は終わりましたが、次のステップに入っていくための資金も蓄えていく必要があります。

―日本旅館協会との連携、棲み分けはどう考えていますか。

北原 政治的な陳情活動は力を合わせて一丸となって行います。そのためにも2つの団体が協力してできた成果をつくりたいと思っています。

北原茂樹さん

日旅協関西支部連会長
としても活躍

―青年部や女性経営者の会(JKK)についてはどうですか。

北原 新しく立ち上げる労務委員会にはJKKのメンバーに入ってもらって、できるだけ現場の従業員の声を反映できる就業規則をつくりたいですね。

スマホをはじめICTで何もかも処理できる時代に対応せざるを得ないので、その点については青年部に進めてもらいたい。ネットエージェントとの交渉や駆け引きなど、様々な外交政策や交渉は勉強をしてもらって青年部を中心に行いたいと思っています。

―親会と青年部とJKKが団結して諸問題に立ち向かうわけですね。

北原 各県の理事長が1票を持った連合体が全旅連です。理事長の意見を小まめに聞いてそれを集約し、最終的には皆が賛成になるような形にもっていけるよう運営していきたいと思っています。

多数決で決めるのではなく、最後まで調整して「まぁ、しゃあないなぁ」というところまで持っていけるよう粘り強く取り組んでいきます。

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