敬老の日に旅を贈ろう(2) 発祥地から全国へ発信
敬老の日は、兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町八千代地区)で1947年に提唱された「としよりの日」が始まりとされる。老人を大切にし、その知識や経験を伝授してもらう場を設け、村独自の休日とした。50年には兵庫県全体で行われるようになり、同村の働きかけなどによって66年から国民の祝日に加わった。
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兵庫県旅行業協会がキャンペーンをスタートするきっかけになったのは今年5月の総会だった。身体が不自由な人を専門にした旅行業を営み、協会会員でもあるNPO法人しゃらくの小倉譲さんが敬老の日の由来を交えて講演した。
それに呼応し、山口会長が「敬老の日が兵庫県で誕生したということで、9月の第3月曜日をお年寄りと一緒に旅行をする日、またはお年寄りに旅行をプレゼントする日として当会で推進したい」と表明、今回のキャンペーン実現に向け踏み出した。
さらに、総会に出席していた全旅の池田孝昭社長(当時、現在は会長)が「兵庫県旅行業協会が口火を切っていただければ我々がANTA会員に広め、全国的な取り組みとしていきたい」と協力する意向を示した。
今年の敬老の日は、5連休のシルバーウイークの真っただ中。各種調査で旅行動向も好調が予想されている。協会ではポスター、のぼりを作成し会員に配布した。まずは、敬老の日に旅行することを広く周知しようというねらいだ。