宿泊する必然性つくる―奈良県の取り組み(3) 上期で1千万人利用見込む
4月に実施した宇陀市の又兵衛桜などを観賞するバスには連日20人前後が乗車。5月1日に運行した當麻寺など花の寺三寺をめぐるバスには、関空でパンフレットを手にしたタイ人観光客の参加もあった。
「はとバスのように」
「海外添乗の経験が豊富で、奈良県の地域検定1級を持つ添乗員が同行しています。お1人でもバスは出発し、柿の葉寿司とお茶がつきます」
4―9月の土・日・祝日に16種類61本のバスが運行する。白ツツジを観賞する三峰山ハイキング、吉野森林セラピー体験などのコースもある。今後は、多くの旅行会社と委託販売契約を結ぶなど販路開拓も行い、上期だけで1千人の利用を見込む。
川村さんは「東京のはとバスのように、しかバスを定着させ、大和の七変化をどんどんアピールしていきます」。