全旅、市場開拓に意欲(2) インバウンド事業で環境整備
大阪ミナミの歓楽街、宗右衛門町にあるホテルビスタグランデ大阪。インバウンド客が多いホテルロビーに6月16日、全旅のキャラクター「全旅くん」のロゴが付いた外貨両替機が設置された。全旅としての1号機だ。
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両替機はドルやユーロをはじめ元など多国籍の通貨が両替できる。専門会社と契約し、全旅のインバウンド事業の一環として始めた。
同ホテルでは「以前から両替サービスを始めたかったが、スタッフの手渡しでやるとレートでトラブルになると同業者から聞いていた。この機械はATMと同じなのでありがたい」。全旅にはすでに複数のホテルから問い合わせが入っているという。
インバウンド事業担当の中森万登営業推進本部長は「外貨両替など周辺ビジネスで環境を整えつつ、全国の会員が直接インバウンドに取り組めるよう進めていきたいと考えています」と話す。
その端緒と位置づけているのが「地旅(じたび)サイト」のインバウンド向け商品のラインナップ。地旅サイトは今秋をメドに、決済システムを導入し消費者と会員会社を直接つなぎ、多言語化も図る。その一環で、ANTA会員に外国人向け旅行商品の提供を促し、9月までに全国各地の着地型の商品を30ほど取りそろえる。