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CFで宿づくり-岡山湯原温泉・八景(3) 出資者にリターン用意が奏功

多額の支援は同館を何度となく利用するリピーター客がほとんどだった。と同時に、1千円から3千円の支援者は今後リピーターにつながる大事な顧客層と位置づけ、さらなる関係性を築いていきたいという。想定をはるかに上回る金額に達した感謝を伝えるため12月に東京と大阪で支援者を招いてお礼の会を開くことを計画している。

明確な宿づくりの方針示す

新規事業や起業に当たり資金調達の手段として注目されるクラウドファンディング。プロジェクトと名づけた目的のためにインターネットを通して多数の人から出資を得て実行することだが、目標の金額に達せずプロジェクトが成立しないケースも少なくない。

八景の場合、明確な宿づくりの方針を示し、少額からの資金提供を広く募り、利用しやすいリターンを用意したことが功を奏したと言える。クラウドファンディングをきっかけにしたファンづくりが持続していくか、八景の今後を注視していきたい。

地元特産品や宿泊券 幅広い"リターン"

八景では出資者に対して様々なリターンを用意した。

例えば1千円の出資者に対しては、3千円相当の「蒜山ジャージープレミアムソフトクリーム付き八景ペア入浴券」。3千円の出資者に対しては、6千円相当の「湯原の地卵、平飼いのあさひの輝き100個」など。

1万円に対しては、1万6千円相当の「八景の夕食券2人分」や1万5千円相当の「鳥取県の東伯和牛すき焼き用1キロ」。3―5万円の出資者には「八景スタンダード客室1泊2食付きペア宿泊券」や「八景露天風呂付き客室1泊2食付きペア宿泊券」「八景スイートルーム1泊2食付きペア宿泊券」を用意。

100万円の高額出資者には、130万円分の八景宿泊券を贈った。

(トラベルニュースat 16年7月25日号)

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