地元密着に回帰 KNT―CTが事業構造改革(1) 地域と専門会社へ分社化
KNT―CTホールディングス(戸川和良社長)が事業構造改革を行う。団体旅行と個人旅行の2市場に大別して事業会社を運営してきたが、外資を含めたOTA(オンライン・トラベル・エージェント)の台頭や直販化の進展など事業環境が大きく変化。地域ごとに分社化し地域密着を掲げるほか、専門分野の子会社を設立、市場の変化に即応した競争力を強化する。大手旅行会社では従来、地域ごとに事業会社を設けてきたJTBが本社に再統合する経営改革計画を明らかにしたばかり。両社の描く旅行業の未来像が両極で描かれることになった。