ヒトとコトの流れ創る-地旅フェスin大阪ミナミ(2) 体験観光の流通促すクーポン試行
地旅フェスは「ニッポン、アジアに出会う2日間」と銘打ち、道頓堀川岸に、全国各地のDMOや自治体、中国国家観光局などのブースが並び、観光PRや体験企画、ステージイベントで旅の魅力をアピール。訪日外国人観光客、日本人買い物客が会場に立ち寄った。
コト体験、訪日観光の主流に
オープニング式典であいさつした中間実行委員長は「日本一訪日外国人観光客が集まるといわれる道頓堀での開催となりましたが、これで終わりではなく日本各地でもフェスを展開し、地域を盛り上げようという思いです。地域を元気にし、日本の元気につなげる。そのために広域で連携してがんばるという夢をもってほしい」と、会場のブース出展者や観光関係者に呼びかけた。
また、今回のフェスは「コト体験」がキーワードのひとつ。会場で「コト・クーポン」を購入すれば、着物や抹茶、手裏剣の体験から朱印帳づくり、大阪を代表する食・お好み焼づくりまで地域の文化が体験できる仕組みを導入した。全旅では将来的に大阪市内をはじめ様々な地域、施設での普及も視野に入れ、コトの流れを促進させる。
コト体験について、中間実行委員長が「メニューはまだまだ少ないが、これからの訪日観光の主流になるはず」と見通したほか、千田会長も「爆買いからコトへと世界に向けてやっていこうとしています。歴史や文化の魅力をうまく提供できれば。さらに地方との連携も見据えている」と呼応し、コト体験の普及に取り組むことを示唆した。