ヒトとコトの流れ創る-地旅フェスin大阪ミナミ(3) 各地の魅力をアピール
式典では、地元旅館組合を代表して石橋利栄さん(大和屋本店女将)が「日本の魅力、文化を伝えるため頑張っています。安心、安全に泊まれる宿として観光を元気にしたい」とあいさつしたほか、全国旅行業協会大阪府支部の永野末光支部長は「ミナミの情報を全国のANTA会員に発信し、大阪への送客につなげたい」と地元活性化に気勢を上げた。
地域間、多業種連携も促進
さらに、フェスを後援した大阪観光局の溝畑宏理事長は「大阪が世界でナンバーワンの観光都市を目指すにあたり、フェス開催はうれしい。大阪にはあらゆる魅力がつまっています。人が織りなすテーマパークです」と、戎橋を歩く人たちに向け来場を呼びかけた。
フェスには19のブースが出展。和歌山県、滋賀県北びわこ、京都府海の京都、三重県鳥羽市といった関西圏のほかにも鳥取県や岡山県美作市、徳島県三好市といった大阪周辺の各地域のブースが並んだ。ステージでは殺陣道など日本の文化が披露されたほか、ブース出展の各地・団体が観光PRを展開。各ブースをまわると旅館宿泊券や地域の特産品が当たるスタンプラリーも実施した。
20日夜には、全旅やオーサカ・ゼンリョの旅行業関係者、商店会や旅館関係者、ブース出展者らが今後の連携を見据えた交流会を行った。21日昼も千田会長がミナミのまちづくりを紹介するランチミーティングを実施。
湯郷温泉・ゆのごう美春閣の永山泉水女将は「訪日外国人の方もブースにいらっしゃいました。ホタルや特産品など地域の魅力を伝えられました」。サンスターラインの野瀬和宏社長は「他地域や旅行会社の皆さんと交流できたメリットは大きい。今後のビジネスにヒントを得られました」と話していた。