全旅連47-多田計介新会長に抱負聞く(3) 「3本柱」で発展目指す
次に、会員への具体的な支援策です。生産コスト抑制のノウハウを全旅連が旗振り役となり各種問題点の分析相談を行い会員の経営情報を提供するとともに、観光交流による地方創生が叫ばれる今、老朽化施設のメンテナンスや改築など設備投資には資金が必要です。
観光産業の発展にあわせ成長
そのため政府系金融機関などと新たな評価基準を作成し、経営コンサルタントサービス機能を付加して円滑な資金調達を支援していきたいと思います。特に、会員の多数が小規模経営であることから、後継者問題なども含めて様々な形で支援をしたいと考えています。
人材の育成も急務です。若いスタッフの教育訓練、外国人労働者の就労促進制度へつなぐための取り組み、旅館ホテルに合った教育プログラムや研修をe―ラーニングなどで推進していきます。
これら三点による全旅連の改革は、ビジネス色が強いと感じられるかもしれません。しかし、改めて考察すると観光産業は決して衰退するわけではなく、むしろ発展していきます。私たち全旅連会員は観光産業の発展と軌を同じくして成長しなければなりません。
8月23、24日に各県理事長にお集まりいただき1泊2日の勉強会を開催します。民泊法案などの情報共有を図り、それぞれの取り組み、課題について意見交換をしたいと考えています。私たちの組織力を最大化する機会にします。