旅行業界の環境変化に対応する(2) 副会長に近藤、國谷、永野3氏/ANTA
全国旅行業協会(ANTA)の第53回定時総会は6月29日、千代田区の都市センターホテルで開かれた。二階会長を再選したほか、副会長には近藤幸二さん(全観トラベルネットワーク)、國谷一男さん(国谷観光)、永野末光さん(西日本トラベルサービス)を選出、専務理事は有野一馬さんを再任した。
「ここにあり」皆で示す
今年度事業は業界を取り巻く環境変化に迅速に対応し、旅行業の発展と旅行者の安全・安心のための事業を重点的かつ効率的に実施する。
国内観光については、第13回国内観光活性化フォーラムを来年2月に高知市で開催するほか、自然災害の被災地に対する観光復興支援活動、石川県送客キャンペーン活動に取り組む。
国際観光については、日中国交正常化45周年事業をはじめ、近隣諸国を中心に双方向の人的交流を促進する。合わせて国際旅行の需要増大に対して会員の事業環境づくりを計画的に進める。
旅行業法に関しては今年3月に改正案が国会に提出されたため、改正内容について説明会を開催し会員への周知を図る。
本部事務所は現在のビルの建て替えに伴い、赤坂4丁目のビルへ10月上旬に移転する。
懇親会であいさつした二階会長は「旅行業が発展していくように持っていかないと意味がない。法律に縛られて大変だが、一人ひとりがその気になれば知恵が出るはずだ。その知恵が出た後は我々執行部にまかせてほしい。ANTA、ここにありと皆で示したい」。