旅館業の将来に責任 全旅連青年部が18年度総会(2) 50年の節目を迎えて
第3代青年部長・小田禎彦氏 歴史生かし時代の変化に対応を
4月10日に青年部のOB会があり、今年の青年部総会が節目の50回目を迎えることから、出席してはどうかと要請を受けました。50年前の業界の息吹きをお伝えできればと出席しました。
青年部が産声をあげたのは1969年11月です。設立総会は東京・上野精養軒で開かれました。
青年部は、当時の故山田弥一全旅連会長の肝入りで作られました。山田会長は「富士山は高いから尊いのではなく、裾野が広いから尊い」という趣旨の話をされ、全旅連の組織拡充を青年部にも託しました。
青年部の初代部長は伊東温泉の故前田貞男さんでした。69年は人類が初めて月に降りた月面着陸の年であり、日本は1世帯当たりの年間収入が100万円という時代でした。
長野県出身の藤沢通夫・第2代青年部長は「宝石のような旅館づくり」をしようと呼びかけ、全国の若い経営者を奮い立たせました。当時の青年部員は37都道府県の2339人でした。
私が3代目として青年部を引き継いだとき、鹿児島県と沖縄県が未組織でした。テレビでは「電線音頭」が大人気で、私も当地に赴き、地元青年部員たちと電線音頭を踊ったりしながら、青年部の結成を促したり、全国を回り勉強会を開きました。
私たちの青年部時代はそんな時代でした。時代は大きく変化します。創業の時代にも思いを馳せていただき、今後の活動につなげていただければと思っています。
(トラベルニュースat 18年4月25日号)
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